管理部の高橋元気です。
今回は身近な植物についてお話したいと思います。
普段何気なく見ていた植物の見方が変わるかもしれません。
撮影場所(2022年1月横浜市希望ヶ丘)
- セイタカアワダチソウとは?
背が高く、穂が泡立つような見た目から、セイタカアワダチソウと呼ばれています。
セイタカアワダチソウは道路や線路周辺で多く見られるため、名前は知らずとも誰もが一度は見たことがある植物かと思います。
- 実は注意が必要な植物
夏場は黄色く綺麗な花を咲かせますが、もし植物を栽培している庭先でこの植物が生えていたら根を抜いて駆除をオススメします。
セイタカアワダチソウの根から分泌されるアレロパシーは、他の植物の生長を阻害し枯らしてしまうほどの化学物質です。セイタカアワダチソウのまわりをよく観察してみると、その化学物質の効果で隣接する他の植物は枯れ、一部を除いて昆虫も寄り付きません。
- セイタカアワダチソウ群生とススキ群生の陣取り合戦
外来種のセイタカアワダチソウと在来種のススキは、日々繫殖範囲の取り合いを行っています。
セイタカアワダチソウの化学物質は植物以外に土壌をも汚染します。しかしススキは根から化学物質を吸収することで土壌を復活させる力があります。ススキ自体に化学物質は効きませんが、セイタカアワダチソウは自らの化学物質で自滅するため、現在はススキが優勢のようです。
- まとめ
普段道端でよく見かける植物は雑草とも呼ばれますが、調べてみると各々の役割がみえてきたり、危険性が知れたりと面白いものがあります。